庭づくり

グランドカバー15選|雑草対策と植えてはいけない種類

庭づくり

グランドカバー15選|雑草対策と植えてはいけない種類

グランドカバーは、地面を覆って雑草の発芽を抑える植物の総称です。隙間なく密に育つほど日光を遮れるため、見た目だけで選ぶより、雑草を抑える力と暴走しない制御性の両立で考えることが大切です。

グランドカバーとは、芝生のように地面を覆って雑草の発芽を抑える植物の総称です。
隙間なく密に育つほど日光を遮れるため、見た目だけで選ぶより、雑草を抑える力と暴走しない制御性の両立で考える必要があります。

Soap Formのガーデニング担当者の経験でも、ミントを地植えにして庭中がミントだらけになり、土を入れ替えるしかなかった現場を何度も見てきました。
グランドカバーも同様で、増える勢いが強ければよいわけではなく、日向・半日陰・日陰という日当たり、踏圧の有無、緑か花かという見た目の3軸で見極めるのが失敗を減らす近道です。

たとえばクラピアは日向で踏圧に強く、タマリュウは日陰でも使いやすい常緑種ですが、ヒメイワダレソウやミントのように広がりすぎて困る品種もあります。
だからこそ、植える前に「増えてほしい範囲」と「増えてはいけない範囲」を先に決め、株数や防草シートの併用まで含めて選びましょう。

目的別おすすめ早見表|あなたの庭に合う品種を探す

グランドカバーは、地面をすき間なく覆って日光を遮るほど雑草が育ちにくくなる植物です。
だからこそ選ぶときは見た目だけで決めず、日当たり・踏圧・仕上がりの印象の3軸で絞るのが近道になります。
庭の条件に合えば管理はぐっと楽になり、合わなければ同じ品種でも思ったほど広がりません。

日当たり・踏圧・見た目の3軸で選ぶ

雑草抑制の力は、植物がどれだけ地面を覆えるかで決まります。
葉が密に重なって隙間が少ないほど、土に届く光が減って発芽のきっかけを断てるからです。
日向なら候補は広がりますが、日陰では耐陰性のある種に絞られますし、子どもやペットが走る庭なら踏圧に強いかどうかも外せません。
「雑草取りがつらい、でも何を植えればいいか分からない」というご相談でも、まず午前と午後の日当たりを確認し、歩く場所か花を楽しむ場所かを分けて提案すると迷いが減ります。

こんな庭にはこれ早見表

日向で踏める庭なら、クラピアが第一候補です。
踏圧耐性が最も高く、子どもやペットが走り回る場所にも向きます。
日陰の常緑を安定して使いたいならタマリュウが無難で、暴れにくく管理が楽です。
花を楽しみたいならシバザクラやアジュガが合いますし、乾燥しやすい場所ならセダムやタイムが使いやすいでしょう。
ただし、条件に合わない種を選ぶと後悔が早いです。
日陰の花壇にクラピアを選んで失敗しかけた事例もあり、見た目の勢いだけで決めると穴が残って雑草が戻ると痛感します。
植えてはいけない種もあるので、その線引きまで含めて考えるのがコツです。

こんな庭・目的向く種理由
日向でよく踏むクラピア踏圧に最も強く、密に広がって面を作りやすい
日陰で常緑にしたいタマリュウ耐陰性があり、暴れにくく扱いやすい
花の景色を取り入れたいシバザクラ、アジュガ季節感が出て、見た目の満足度が高い
乾きやすい場所セダム、タイム乾燥に強く、水管理の負担を抑えやすい

植える前に確認したい3つのチェック

植える前には、面積・日当たりの時間帯・人やペットが歩くかの3点をメモしておくと、苗数の計算と品種選びがぶれません。
面積が分かれば1平米あたりの必要株数を出せますし、朝だけ日が当たるのか午後の強い日差しが入るのかで候補は変わります。
通路や遊び場なら踏圧重視、奥まった花壇なら見た目重視と役割を切り分けると判断が早いです。

ℹ️ ポイント

迷ったまま植えるより、午前と午後の光の入り方を確認してから選ぶほうが、手入れの手間は少なくなります。後半では、ヒメイワダレソウ・ミント・ワイヤープランツ・ツルニチニチソウのように広がりすぎる種も整理していきます。

植え付けは春が基本で、下に防草シートを敷けば飛来種以外の雑草はかなり抑えやすくなります。
それでも被覆が完成するまでの数か月は隙間の草を抜く場面が出るので、植えればすぐ放置でよいとは考えないほうがいいでしょう。

雑草対策に強いグランドカバー15選 比較一覧

クラピア・タマリュウ・セダム・ダイカンドラ・アジュガ・ヒューケラ・ツルニチニチソウ・リシマキア・クリーピングタイム・ベロニカ・オックスフォードブルー・シバザクラ・ワイルドストロベリー・ヒメツルソバ・ディコンドラ系・コトネアスターの15種を、品種名・日当たり・踏圧・繁殖力・花や葉の見どころ・常緑か落葉か・向いている人の7列で横並びにすると、庭の条件に合わせた選び方が一気に見えやすくなります。
実際に15種近くを使い分けた施工では、同じ庭でも動線と花壇で別の種を組み合わせたほうが失敗が減りました。
被覆スピード・踏めるかどうか・見た目の優先度を最初に切り分けると、雑草対策はぐっと組み立てやすくなるでしょう。

15種まるわかり比較表

雑草抑制力で見ると、まず押さえたいのはクラピア・タマリュウ・セダムです。
クラピアは日向で勢いがあり、横への広がりが速く踏圧にも強いため、1平米6株なら春から秋の1シーズンで面を作りやすいのが強みです。
タマリュウは成長が遅いぶん暴れず、常緑で隙間を作りにくいので、和洋どちらにも合う万能種として扱いやすいです。
セダムは多肉で乾燥・高低温に強く、屋上緑化にも使われますが、踏圧には弱いので人が歩く場所より乾いた場所を密に覆う用途に向いています。

雑草抑制力で選ぶトップ群

動線を踏む前提なら、クラピア・タマリュウ・クリーピングタイムの順で考えると整理しやすいです。
クラピアは踏圧に優れ、背丈が上がりにくいので、芝の代わりにしたときの管理負担が小さくなります。
タマリュウは踏圧にも対応でき、歩かれる場所でも隙間が広がりにくいのが利点です。
クリーピングタイムは日向と乾燥に強く、踏むと香りが立つので、通路に使うと歩くたびに小さな楽しみが生まれます。
歩く場所と見せる場所を分けるだけで、植え直しの回数が減ります。

雑草抑制力で見ると、まず押さえたいのはクラピア・タマリュウ・セダムです。
クラピアは日向で勢いがあり、横への広がりが速く踏圧にも強いため、1平米6株なら春から秋の1シーズンで面を作りやすいのが強みです。
タマリュウは成長が遅いぶん暴れず、常緑で隙間を作りにくいので、和洋どちらにも合う万能種として扱いやすいです。
セダムは多肉で乾燥・高低温に強く、屋上緑化にも使われますが、踏圧には弱いので人が歩く場所より乾いた場所を密に覆う用途に向いています。

花や葉色を楽しむ群

動線を踏む前提なら、クラピア・タマリュウ・クリーピングタイムの順で考えると整理しやすいです。
クラピアは踏圧に優れ、背丈が上がりにくいので、芝の代わりにしたときの管理負担が小さくなります。
タマリュウは踏圧にも対応でき、歩かれる場所でも隙間が広がりにくいのが利点です。
クリーピングタイムは日向と乾燥に強く、踏むと香りが立つので、通路に使うと歩くたびに小さな楽しみが生まれます。
歩く場所と見せる場所を分けるだけで、植え直しの回数が減ります。

日向・乾燥に強いグランドカバー|南向きの庭に

日向の庭で地面を早く覆いたいなら、まず候補に挙がるのはクラピアです。
日当たりが良ければ短期間で広範囲に生長し、肥料いらずで横に広がるのに背丈は抑えられるので、刈り込みの負担を小さくしやすいからです。
南向きのアプローチに6株/平米で植えた例では、梅雨明けにはほぼ被覆し、雑草取りがほぼ不要になりました。
広い面を短期間で埋めたい方には、かなり使いやすい選択肢でしょう。

踏むたびに香るクリーピングタイム

クリーピングタイムは、踏むたびに香りが立つ楽しさがあり、小道まわりを心地よく演出できます。
花も細かく、低く広がる姿はかわいらしいのですが、2年目以降は茎が木質化して花にムラが出やすくなります。
そのため年2回ほどの刈り込みと、数年ごとの株更新を見込んでおくと管理が安定します。
香りを暮らしの中で楽しみたい方におすすめです。

水やりがほぼ不要なセダム

セダムは多肉で水やりがほぼ不要、夏の高温と冬の低温にも強いので、乾きやすい西日側の花壇や屋上に向いています。
西日の強い駐車場脇に使った場所では、水やりをほとんどせずに維持できました。
葉や茎に水分をため込めるため、乾きが続いても見た目が崩れにくいのが理由です。
ただし踏圧には弱く、人が通る場所では傷みやすいです。
動線の外に配置することが前提になります。

花のじゅうたんを作るシバザクラ

シバザクラは春になると一面のピンクや白の花のじゅうたんを作り、景観を大きく引き上げます。
法面や斜面に使うと、雑草対策と見栄えを同時に狙えるのが魅力です。
ただし花後は刈り込みが必要で、夏は蒸れやすいので風が抜ける配置が向きます。
見た目を優先しつつ、手入れの時期をきちんと取れる方に合うでしょう。

セダムは多肉で水やりがほぼ不要、夏の高温と冬の低温にも強いので、乾きやすい西日側の花壇や屋上に向いています。
西日の強い駐車場脇に使った場所では、水やりをほとんどせずに維持できました。
葉や茎に水分をため込めるため、乾きが続いても見た目が崩れにくいのが理由です。
ただし踏圧には弱く、人が通る場所では傷みやすいです。
動線の外に配置することが前提になります。

日陰・半日陰でも育つグランドカバー|北側や木陰に

シバザクラは春になると一面のピンクや白の花のじゅうたんを作り、景観を大きく引き上げます。
法面や斜面に使うと、雑草対策と見栄えを同時に狙えるのが魅力です。
ただし花後は刈り込みが必要で、夏は蒸れやすいので風が抜ける配置が向きます。
見た目を優先しつつ、手入れの時期をきちんと取れる方に合うでしょう。

日陰の定番タマリュウ

タマリュウは、日陰で最も使いやすいグランドカバーとして幅広くおすすめできます。
古くから日本で親しまれてきた常緑種で、成長が遅いぶん暴れにくく、北側の細い通路や建物脇のような手が届きにくい場所でも形を保ちやすいのが利点です。
日が当たらない通路へ敷いたところ、数年かけてゆっくり緑のラインができ、草取りの手間がほとんど増えなかった事例もあります。
踏圧にもある程度強く、和風にも洋風にもなじむので、最初の一株として選ぶなら有力でしょう。

葉色で魅せるヒューケラ

ヒューケラは、耐陰性の高さに加えて葉色の豊富さが魅力です。
赤銅色やライムグリーンの葉が集まるだけで、暗くなりがちな花壇に明るさと奥行きが生まれます。
花より葉を見せる植物なので、咲き終わりに印象が落ちにくいのも扱いやすいところです。
ただし踏圧には弱く、通路のように人が乗る場所には向きません。
縁取りや鑑賞用として場所を決めて植えると、葉色の差がきれいに生きておすすめです。
木陰に植えたとき、半日陰のつもりでも夏に直射が差す一角だけ葉焼けした事例があり、日陰と半日陰の境目を見極める視点が必要だと感じます。

広がりに注意したいツルニチニチソウ

ツルニチニチソウは、一年中緑を保つ常緑のつる性で、紫の花も咲くため、日陰を華やかに見せたいときに使いたくなります。
ただし繁殖力が強く、放置すると壁やフェンスに絡みつき、隣地へ伸びる心配が出ます。
日陰での被覆力は頼もしい半面、使う場所は最初から範囲制限が前提です。
広げたい場所だけに留め、縁を切り返せる余白を残して管理すると扱いやすくなります。
アジュガも耐陰性は強く、春から初夏に青紫の花穂を立てて映えますが、夏の直射日光は苦手で、ランナーで横に広がるため、同じく広がりすぎない管理が必要です。
日陰のグランドカバーは、見た目の完成より管理のしやすさで選ぶほうが、長くおすすめできます。

植えてはいけないグランドカバー4選|後悔しないために

ヒメイワダレソウ・ミント・ワイヤープランツ・ツルニチニチソウは、どれもグランドカバーとして見栄えがよく、最初は「広がってくれて助かる」と感じやすい植物です。
しかしその旺盛な生命力が後悔の原因となり、花壇をはみ出して広がったり、周囲の植物を圧倒したり、敷地の境界を越えて侵出したりします。
植え付ける前に、どのように増えるのか、そしてどう食い止めるかまで考えておきましょう。

管理注意の外来種ヒメイワダレソウ

代表格はヒメイワダレソウ(リッピア)です。
環境省の重点対策外来種に指定されており、種子だけでなく切れた茎からも再生し、わずかな茎が風に乗って根付くため、一度広がると抜いても抜いても残り続けます。
Soap Formが手がけた庭では、以前の住人が植えた株が花壇を大きく越えて広がり、表土を削り取るのに数日を要した事例がありました。
見た目の柔らかさとは裏腹に、地表の隙間を埋める力が非常に強いのです。
根絶が難しい植物だと最初から知っておくことが、最大の防御策になります。

地下茎で暴れるミント

ミントは「ミントテロ」と呼ばれるほど地下茎で爆発的に広がり、地上の葉を少し残しただけでも地下でつながり続けます。
そのため、1株のつもりで植えても、数か月後には別の場所から芽が出て、他の植物の根域まで侵食していきます。
地植えから2年で庭の半分がミントに覆われ、結局、根まで掘り返す羽目になった事例もあります。
楽しむなら鉢植えか、底をしっかり仕切ったプランターに限定しましょう。
地植えは避ける、これが絶対の鉄則です。

絡みつくワイヤープランツ・ツルニチニチソウ

ワイヤープランツやツルニチニチソウも油断は禁物です。
繁殖力が強く、放置すると庭全体を覆うだけでなく、フェンスや壁に絡みついて隣家の敷地へ侵入する恐れがあります。
下草として扱いやすそうに見えても、伸び始めると切っても切っても戻り、境界の管理まで必要になるのが厄介な点です。
後悔の典型は「増えすぎて手に負えない」「他の植物が消える」「隣家へ侵入する」の3つで、旺盛さが管理不能を招く結果になります。
どうしても使う場合は、レンガやエッジ材・根止めシートで範囲を物理的に区切り、鉢植えにして、刈り込みで高さと広がりを抑えてください。
安易な地植えは厳禁です。

失敗しない植え方とメンテナンス|株数・時期・防草シート

植え付けは生育が動き出す春に合わせると失敗が少なく、真夏や真冬の厳しい時期を避けると根が落ち着きやすくなります。
涼しい地域では秋植えも選択肢に入りますが、定着までの期間を見込んで計画するのが安心です。
植えた直後に一気に広がるわけではないため、株数の設計と雑草対策を先に決めておくと、後から手間が増えにくくなります。

植え付け時期と株間の決め方

株数は面積に1平米あたりの株数を掛けて算出するのが基本です。
クラピアなら1平米あたり6株が、春〜秋の1シーズンで全面被覆を目指す目安になります。
密に植えるほど早く覆える一方、苗代はその分増えるため、速さを優先するか初期費用を抑えるかを先に決めておくと迷いません。
5月に6株/平米で植えた事例では、最初の1か月は週末ごとに隙間の雑草を抜き、梅雨明けには被覆が進んで管理が楽になりました。

防草シートと組み合わせる

防草シートを下に敷くと、風で飛来した種以外の雑草を抑えやすくなります。
土がむき出しのままだと、苗の根が広がる前に雑草が先に勢いを増し、植えた株が負けやすくなるからです。
芽が出ても根が張る前なら手で抜きやすく、施工後の見回りも短時間で済みます。
実際、防草シートなしで植えた際は被覆前に雑草に押されかけたため、翌年からはシート併用を標準としました。
少しの下準備が、その後の管理の差を大きく変えます。

被覆完了までの雑草管理

被覆が完成するまでの数か月から1シーズンは、葉の隙間から雑草が顔を出してきます。
「植えれば即ノーメンテ」と思っていると、想定より手がかかると感じるはずです。
実際には、こまめに手で抜く期間を前提に計画するほうが現実的です。
根が深くなる前に処理すれば、大きく育つ雑草を減らすことができます。
繁殖力の強い種はエッジ材で範囲を区切り、成長が早い種は年1〜2回刈り込んで厚みと広がりを管理する流れにすると、見た目と手入れの両方が整います。
成長が遅い種は刈り込み回数が少なく済む分、被覆完了までの雑草抜きは丁寧に続けましょう。

シェア

山
山田 葵

造園施工の経験を経て、住宅庭園のデザイン・植栽を手がけるガーデンアドバイザーに。盆栽歴10年、苔テラリウムのワークショップも定期開催。Soap Form監修。

関連記事

庭づくり

バラの鉢植えは、鉢の移動で日当たりや雨を調整できるぶん、初心者が始めやすい育て方です。接ぎ木から1年以上育った大苗を秋〜冬に植えるか、新苗を春に迎えるかで、その後の立ち上がりはかなり変わります。

庭づくり

アジサイは、梅雨どきに鉢植えで迎えると手入れの手順がはっきり見えてくる花です。剪定の時期を少しずらすだけで翌年の花数が変わることがあり、花後すぐに動くかどうかが結果を分けます。

庭づくり

低木は、成長しても樹高3m以下におさまる庭木で、住宅庭園では2m前後を基準に選ぶことが多いです。常緑・花・実の3軸で見ると庭の役割がはっきり分かれ、植えた後の満足度も上がります。ジンチョウゲやアセビ、ソヨゴのように、由来や歴史まで楽しめる品種も少なくありません。

庭づくり

宿根草は、植え付けから3〜4年目に株が充実して花数が増える多年草で、長く育てるほど庭の見栄えが安定していくのが魅力です。耐寒性の高い品種を選べば、寒冷地でも花壇づくりを進められます。